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サンセベリア コレクション①(ロリダ)

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サンセベリア(サンスベリア)のコレクションを紹介します。

一昔前の大ブームの時にはウン十万で取引されていたこともあるサンセです。

当時の狂騒ぶりは、タイ直輸入でサンスが購入できるCY TRADINGのサイトにある以下の古い記事の中で垣間見れます。




斑入りピングイキュラ巨大株が75万円、斑入りコパトーン巨大株が75万円、斑入りでもないエイレンベルギー・バナナ巨大株が84万円・・・・目が点です。

3つ目のバナナなんて、ウチにあるものより小さいですがこの値段。

ブーム当時と比べると、今はかなり下火になっているような気がします。

いやいや下火どころではなく、火は消えかけているかもしれません。

価格が下落して手に入り易くなる、という地点を通り越して、斑入りとグリーンの人気種の他は殆ど見かけなくなり、日本の園芸からサンというジャンルが消えつつあるのではないかと錯覚するほどです。

アガベやプロメリアの人気に比べると、全然元気がない。

個人のコレクターはいらっしゃるとは思いますが、業者は明らかに手を引いてきています。

そんな状況に逆行するかもしれませんが、自分は珍奇植物の世界に足を踏み入れる契機となったのはロリダですから、サンセベリアを起点に手を広げていきました。

というわけで、自分のコレクションを紹介していきます。

まずはロリダ。


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この種の素晴らしさは、前述の出会いと別れの物語で述べたとおり。

形は手足の多いヒトデか、キラキラ星か、という印象

サン熱から冷めて、現在はタンクプロメリア、ディッキア、アガベ、ディオーンなどに手を出しているのですが、あらためて見ても素晴らしい形だと思います。

硬葉なサン全般に言えることですが、ロリダも成長が遅いです。

1年かけても伸びきる葉はたった2枚というスピードの遅さです。

成長に時間がかかるため日本で流通している個体は、手の平にも満たない極小サイズが多いのに対し、ウチの個体は幅と高さ30㎝を超えていますので、そこそこのビッグサイズだと思います

これぐらいの大きさになると、売っているところをまず見ません。

サイズが大きいというのは、デザイン性を追求する点では重要だと考えています。

大きいというだけで、デザインの印象が強くなり、ビザール感高まります。

原生地ではかなり大きくなるようです。

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これはタイの画像だと思いますが、本当にロリダか?と疑いたくなるほど、立派で格好良いです。

ロリダの形状を扇形と説明する記述をよく目にします

これは完全に誤りです

成長点が動かずに放射状に葉を展開するなら正に扇形だと思いますが、タイの画像のとおり、中央にある成長点が上に移動しながら葉を左右に展開していきます。

正確に言うとこれは扇形ではありませんよね。

ロリダのチャームポイント、紳士の口髭のように左右に垂れ下がる葉ですが、これは若い株に現れる特徴だと思います。


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タイの画像もウチのロリダも、グイっと湾曲しているのは下の方にある若い時代の葉だけです。

上部にある成長してから出てきたは、直線的に大きく伸びていきます。

多肉と言えばフィルムが崩れ難いとか、期待通りの形を保ってくれるとか、そういうイメージがあるのですが実際に育ててみると違って、デザインの一番美味しいところは成長の一時点にしか現れないようです

葉が下向きに弧を描く10㎝くらいの大きさまでが、デザインとしてロリダの一番美味しいと言えそうです

私は存在感とか迫力とかそういうものを求めているので、口髭ではないとしてもできるだけ大きくして育てたいと考えています。

では、どのように大株を育てるのか。

試行錯誤しているところですが、サンセの原産地と異なり、日本には冬があり成長が鈍りますので、1世代で大株を育てるのは難しいと思います。

できるだけ大きな株を購入して、その子株をもっと大きくして、更にその子株をもっと大きくするという具合に、数世代かけてチャレンジするしかなさそうです。

これが、温室もないし地植えもできない素人園芸において、大きさを求める現実的な方法です。

上のロリダは成長が止まり、ランナーから子株を出して2代目に入っています。

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親株につながったままの2代目は、とにかく成長が早くて葉が大きい。

ランナーで子株を出してから、ものの1年ちょっとでここまで大きくなりました。

一番大きい葉は既に親株の大きさを超えています。


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手のひらサイズの小さな株だと4~5年経過しても小さいままです。


しかも、花芽や子株が出てきて成長が止まってしまうこともありますので、大きくするなんて夢のまた夢です。


ウチの個体が短期間でここまで成長したのは、大株であるの親からのエネルギー供給があったことが大きいと思います。


大株の親を起点とし、世代交代を繰り返して大型化させる方法は、極めて有効だと思います。


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葉が口髭の形になる段階を飛び越して、直線的な葉をつけています。

このまま2代目で超ビッグ個体になることを期待しています。

子株や花芽が出て成長が止まってしまうことがないように、ありとあらゆる神に祈っています。


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ロリダはもう一株あって、もう少し大きくて少しだけ斑が入っています。


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これも2つ子株を出していますが、成長が早い。


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斑はよく見ないと存在に気が付きません。


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