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クラブミュージックとピュアオーディオについて

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新居では好きな音楽を最高のオーディオで楽しみたいと夢を抱く方は多いんじゃないでしょうか。

私もそのクチでして、大好きなブラックミュージックをピュアオーディオの機器で楽しみたいと思い立って活動したことを記事にしたいと思います。

好きなブラックミュージックとは70年代のソウル、ファンクから最新のHIP HOP、R&Bです。

これをどう楽しむのか・・・・何となくピュアオーディオの世界に対して贅沢な趣味だな〜と漠然と憧れを抱いてまして、折角のマイホームですから是非自分も!という単純な発想でピュアオーディオを目指したのです。

狙うスピーカーの価格帯はペアで20万円ぐらいまで。

汎用機に比べれば高額ですから、どれを選んでもそれなりだろうと考えていたのですが、いざ探してみるとビックリ。

あれもこれもどれも「どっこがいい音なんだ??????」と面食らうスピーカーばかり。

ほとんど機器が期待値以下。

JBLなんてカッコ良いなと先入観で飛び付いても、低音スカスカの枯れたサウンドにマッチするのはオールドソウルやジャズっぽいのぐらいでして、私のレパートリーの大半はカッコ良く聴こえない。

B&Wあたりも低音の表現が賄ないきれていない瞬間があったり、そもそも素っ気ない味付けの音はブラックミュージックを輝かせるとはいえない。

それなのに価格は高い。

こんなもんなのかピュアオーディオは!?と呆然としました。

でも、これはピュアオーディオへの憧れから入ってしまった自分が悪いことに気づきました。

まずですね、自分の好きな音楽をどう鳴らしたらカッコ良いのか、こう鳴らすとカッコ良いというところをピュアオーディオで表現できるか、というポイントがあります。

普通は音楽のジャンル毎にどう鳴らすのがベターなのかセオリーがあるわけです。

例えば、クラシックであればオーケストラをホールで聴いているような臨場感とか。

目をつむれば楽器がそこにあって手が触れられる感じとか。

ジャズなども含めて生演奏の録音物はナマの再現になるでしょうか。

で、私の好きなブラックミュージック、例えばHIPHOP/R&Bで言いますと、ダンスミュージックなわけですから、やはりダンスフロアでの聴こえ方をなぞるということになります。

ドンシャリのズンズン系です。

あるいはサウンドシステムを載せた車とか。

その車をブロックパーティーに横付けして鳴らしている感じとか。

映画「DO YOUR RIGHT THING」の場面のようにゴツいラジカセを肩の上に担いで街を闊歩するとか。

あれもこれもズンズン系です。

こういうのがブラックミュージックがカッコ良く鳴っている/聞こえる情景です。

ここで矛盾が出てまいります。

カッコ良く鳴らしている機材はPAだとかBoomboxのラジカセだとかで、決してピュアオーディオではないわけです。

ピュアオーディオを聴感系とすればPA機器は体感系です。

お腹にズドンとくるバスドラとか鼓膜に突き刺さるスネアとか。

ピュアオーディオとは全く別物。

ブラックミュージックがカッコ良く鳴っている情景ではピュアオーディオはあり得ない。

最初はそういうことが分からず闇雲に視聴を繰り返しては失望していたんです。

当然の結果です。

機器を試聴する中で「やっぱりブラックミュージックはストリートミュージック、ピュアオーディオじゃねえ!」という気持ちが大きく膨らみました。

でも、「いやいやもういい大人なんだからストリートカルチャーは卒業でしょ」「念願のマイホームに憧れのピュアオーディオで自分も幸せ家族の仲間入りをーするぞ」という気持ちも捨てきれません。

押し合い圧し合いの結果、後者が勝ちまして「ピュアオーディオで大人のブラックミュージックの響きを見つける!」と多少の修正を加えて初心を貫くということになりました。

で、活動を続けたんですが・・・・・やっぱり難しい。

ピュアオーディオの音源として、ブラックミュージックは余り相応しくないんですよね。

特に年代が新しくなればなるほど。

そもそもダンスミュージックは、汎用再生機での再生を想定してますので音圧を高めた音になっていています。

音の起伏を潰して兎に角、ラウドに鳴らす。

どんな機器でもそれなりに聴こえるように加工してあるわけです。

これをピュアオーディオで鳴らしても「あれ!?」ってな感じで感激するほどの聴こえの違いがない。

どんな汎用機器でも「それなり」に鳴る音は、ピュアオーディオでは「それなり」にしか鳴らないんですよね。

音源に起伏やニュアンスがないと活かせない。

段々と分かってきたんですが、ピュアオーディオはある意味、偏った良い音なんだと。

しかも、その偏りは、全ての音楽ジャンルを上手に再生するための設定(これはそもそもあり得ないことですが)ではなく、専らクラッシックやジャズとか高尚な音楽にハマるように設定されていることが多いんです。

生音再生の文化として培われてきたようなところがあると思います。

なんでブラックミュージックや他のダンスミュージックがカッコ良くならないのだと。

まあ、それはそれとして、ピュアオーディオも様々な趣向の機器があるわけですから、その中からダンスミュージックとかブラックミュージックにマッチする偏りを持ったスピーカーを探すしかありません。

ブラックミュージックの音の美味しいところを増幅再生して、今まで聴いたことがないくらい輝やかせて聴かせてくれるヤツをです。

ピュアオーディオにおいてブラックミュージック向けのチューニングというのはないと思いますので、ピュアオーディオの雑誌で紹介されてたり、店員さんの勧めるスタンダード機はダメ。

はまっていない。

そういうピュアオーディオ一般の評価から離れて、一台一台試聴していくわけです。

ひたすら空振りを繰り返して探しました。

これは単純作業です、ほとんどがハズレですからひたすら出会うまで試聴しては切り捨てることを機械的に繰り返すだけです。

そして出会いました。

KEFのR700です。




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ブラックミュージックって元祖ダンスミュージックなわけです。

最新のフューチャリスティックなダンサーからファンク、オールドソウルまで根底にはすべからくダンスミュージックとしての血脈が流れています。

それを支えているのは中~低音の太いグルーブ感/テンポ感。

バラッドにまでしっかりグルーブ感/テンポ感がありますからね。

ここが音としての「美味しいところ」。

この美味しいところをグッと旨そうに鳴らしてくれるスピーカーです。

低音にスピード感がないとかピュアオーディオをやってる方から指摘もあるようですが、そういった低音の鳴り方を含めて全体としては恰好いいブラックミュージックの鳴り方になっているように感じました。

音はかなりマイルド/ソフトな傾向です。

クラブのようなドンシャリではありません。

ズンドンした体感系じゃないので、踊る感じでは全くないです。

でも、美味しいところをしっかり捉えていて、耳にはとても魅力的に響きます。

ピュアオーディオ的ブラックミュージックは個人的にこれしかありません。

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これで記事を終わりにしたいところですが、信義則上、顛末を書かないといけないと思いまして続けます。

すいません、買うのを辞めました。

いざKEFを購入!!!というタイミングで、とある事実にきがつきました。

設置するとしたらリビングになりますが、家族同士がリビングを取り合いする中で私が音楽を聴く時間が全く取れない。

私が音楽が流すとすぐに4歳になる息子が「ザブングル聴きたい!」「ギャバン流して!」「ダンバインに変えて!」と畳み掛けてきてオチオチ聴いてられません。

数年経てばこの攻撃は落ち着くと思いますが、今は無理。

本末転倒でした。

ということで本日の記事は何に一つ形になっていない全くの妄想独り言です。

数年後に買うとしたら、機器は一新されているでそうから、またゼロから探すんでしょうね。

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と、ここで記事を終えるつもりだったのですが、またまた状況が変わりました。

お客様を我がコーポラに呼んだ時にやっぱり音がないと寂しい。

音と向き合って楽しむのではなく、BGM的にバックに鳴っていれば良い。

そうするとピュアオーディオである必要はないわけです。

だったら原点回帰、どんな再生機でもそれなりに元気に鳴るブラックミュージックの特性を活かそうと。

そしてブラックミュージックが輝いた80年代の血脈を受け継ぐラジカセ系でいこうと。

幾つか視聴しましたが、音と佇まいから圧倒的にTDKということになりまして、このBoomboxを購入しました。




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本当はこっちの方がラジカセっぽくて断然、カッコいいのですけど。




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ですが、機器と向き合わないと音の良さが活かせない。

前方向にスピーカーが固定されてますので、機器と自分の位置を確定させないといけません。

お客様の世話とかで動き回ると、どんどん聞こえる音が変わってしまい一定じゃない。

ということで、BGM的に鳴りが一定に保たれるサラウンドのキューブ型にしました。

早速、我が家のクリパや忘年会で鳴らしておりますが、いいですね。

良い音を目指すのもいいですが、ただ音があるだけでもこんなに楽しめるのだと再認識しました。




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