子供部屋について

最近はコーポラ関連の記事を書き尽くし、インテリアの記事ばっかりですが、子供部屋について考えたことを書いていないことに気付きました。

あくまで1つの考え方という程度の話ですが、本日の記事にします。

近頃は「互いの気配を感じられる」とか「部屋にこもらせない」とかで、ワンルームの大空間とか緩やかに仕切ったりするのがトレンドのようです。

子供が大きくなったら仕切ることを考えれば良いと、当面として仕切りなしにするという話もよく耳にします。

でも、ウチは仕切りました。

階段を単なる通路にしない②で書きましたとおり、空間の中央に階段があります。

階段に「通路」ということに加えて、何か1つ意味付けを加えたいということで本棚を作りたいと言ってみたら、壁が必要ということで仕切ることになりました。

また、DJブースやサニタリーのある階は、音や湿気が漏れないように言ったら、細かく仕切ることになってしまいました。

どの階も中央に階段がありますので、そこを基点として仕切るのですが、中央に壁を1つ2つ作るとそれだけでもう「空間を緩やかに仕切って」なんて無理です。

仕切り残された空間も僅かですから、それらを1つにまとめてみたところで中途半端にしか思えませんでした。

玄関と仕切り残した箇所を一体にして土間にするとか色々とアイデアは考えましたが、あまり気に入ることがなく、将来の子供部屋として最初から仕切っておこうということに。

妻は実家で小さい頃から個室を与えられたクチですし、私も兄弟闘争の果てに立て籠もった部屋を事実上のMY ROOMとすることが出来ましたので、お互いに「小さい頃から子供に部屋を与えるのだろう」という何となくの考えを持っていました。

個室ではない考えも色々と思い巡らせました。

例えばプライベートな寝室とパブリックな勉強部屋(図書館で自習するイメージ)を分けて作ってみるとか。

でもやはり自分達が個室派だったせいでしょうか、踏み出せませんでしたね。

で、今振り返って考えると、自分なりに確信を持って感じていることが1つあります。

「緩やかに・・・・」とかいう設計は、お互いのつながりを切らないという考えだと思うのですが、いやいや、そもそも切る瞬間があっていいじゃないかと。

物理的に仕切っておけば、その部屋に入ることで、一瞬で切ることができますので、建築や設計で解決法を用意しておくのは的を得ていると思います。

ただ、仕切った分ですね、共用部が減ってしまうことにはなります。

緩やかに仕切ることは、共用部が広がりを持つことになります。

書斎とか子供の遊び場とか色々な居所を共用部につなげれば、それぞれの居所が相乗的に広がりを獲得することになります。

大人は自我が確立して、社会性も会得していますので、つながり自体は重荷になることはないと思いますので、大人の居所は積極的に共用部に接続していくの良いように感じます。

そして本題の子供部屋ですが・・・・子供って自我、社会性ともに不完全な存在だと思うのですよね。

そういう存在が絶えず、例え家族とはいえ、コミュニケーションや社会性が求められる状態に置かれているってどうなんだろうと疑問に思いました。

個室という自分がコントロールできる空間を持つこと、それが自分と他者の違い、プラべートとパブリックの違いなんかが分かるようになり、いずれは共用部において自分の居所を持つことにもつながる、というように私は考えるようになりました。

ということで子供部屋も仕切って作って良かったと。

自分の部屋は自分で整理整頓するとか、そういう基本的なしつけもできますし。

まあ、ここら辺は色々な考えがあると思いますので、あくまで雑感の私見です。

全然、専門家じゃないですし。

子供も1人目でまだ2歳ですし、経験則もありません。

私も妻も親は教員ですが・・・・意識が高いと言えるか・・・・いやどうでしょうか。

そもそもこういうのは建築や設計で全てを解決する話ではないです。

基本的には親のかかわりが中心ですし。

どういった部分を建築や設計による解決に委ねるか・・・・あくまで建築や設計にはお手伝いをしてもらう程度の感じでしょうから、人それぞれ自由な考えでやれば良いと思います。

それから子供が大きくなったら仕切るかそうか考える、と先送りを考えている方に1つ別の方向性の話を。

小さい子供でも個室は使いこなせます。

これは経験談です。

ウチの子供は2歳ですが、夜は1人で自分の部屋で寝ます。

元々、親と子と3本川で寝ていたのですが、寝室がDJブース兼書斎と同じ部屋です。

子供が寝ると、それ以降は私がPCもレコードも聴けなくなるので、一旦ですね、リビング・ダイニングに接した遊び道具のある部屋に寝かします。

そして、親が寝るときに子供を担いで寝室に降ろすのですが、何回か目を覚ますことがあり、それが不愉快だったらしく「自分の部屋に寝る」「寝室には行かない」と強力に主張するようになりました。

挙げ句には寝る前に「絶対に行かないからね」と親に念押しするまでになりました。

妻から、最初から寝室に寝かせるのでPCいじるなレコードも聴くなという禁止令が出たため、自分の大事な時間を守るために慌てて妙案を巡らしました。

まず、場当たり的な対応はやめなさいと。

これは個室を作ったことを子供の成長に積極的に結びつけるチャンスだと。

どうぞ、朝まで1人で熟睡していただきましょう。

妻は少し不安だと。

そして、これを契機に少しづつ自分の部屋に対する意識を持って貰って、片付けとか、リビングに持ち出した遊び道具を自室に持って帰るとか、そういったことに結びつけようと。

妻はチャレンジするのは悪くないと。

小さい頃から自分の浴室まで持っている良家の外国人の子供みたいになるかもよ、とか持ち上げてみたり。

この時、瞳の奥が微かにキランしたのを私は見逃しませんでした。

妻は、よし、やってみようと。

この瞬間、ゆっくりとレコード鑑賞したり、DJプレイしたり、ブログの更新したり・・・かけがえのないコーポラ書斎タイムが引き続き保証されたことに私が密かにほくそ笑んだことは、妻は知る由もありません。

で、現在、子供は2歳ですが、普通に1人で寝ています。

他にもウンコをする時、自分の部屋に走っていき扉を閉めて踏ん張ります。(オムツが取れていません)

トントンと扉を叩くと「入ってこないで!」と叫び、「ウンコ?」と聞くと「・・・うん」と小さく返事をします。

という感じで2歳児なりに自分の部屋を使ってます。

早く、自分の部屋ではなくトイレに走っていって欲しいのですが・・・おむつが外れてですね。

また、何かに集中するときも部屋に行って、追いかけていくと「入ってこないで」と言われます。

自分を振り返って、高校生の頃とか炬燵に潜り込んでお菓子を喰ってテレビを見て、つけっぱなしで起きたら朝だったとか、ろくでもない感じでした。

親が入ろうものなら怒鳴ってました。

今、思えばそんな自分の行動をあんまり肯定できたもんじゃないと思う一方で、今の2歳の子供の「入ってくるな」はとても分かる感じがします。

小さい子供ですからそうとしか言えない、仕方がない。

その子の性格にもよると思いますが、自然と本人が欲して使っていて、使い方を見る限り悪くないと感じていますので好きなだけ籠もりなさい、という感じです。

高校生とか大学生とか大きくなってからの方が、くだらない使い方が増える気がします。

幾らでも共用部に出てこれるだろうに、横着して安全圏である専用部に留まるような。

そういう頃は、専用部を削って共用部に居所を作らせる方がいい気がしています。

それなりに自我とか社会性も出てきているんでしょうし。

大人になって社会に出れば、ほとんどの時間が何かしら「共用」している状況下なので、そもそも全て自分がコントロールできる「専用」という瞬間は特異にしか存在しないと思います。

社会に出て行くようになった状況に合わせて、住んでいる家の内部の「共用部」を増やし「専用部」を減らすというようなことも自然かな、と思っています。

ウチは専用部(個室)を最初にガッツリ作りましたからね、そういう方向でやってみようと思っています。

大半が雑感のようになりましたが、1つの考え方として、子供部屋について思っていたことを書いてみました。
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