システムキッチンの見栄えアップ
台所にはこだわりがなかったために、中途半端にシステムキッチンを選んでしまったことは、以前のキッチンについて~後悔~という記事で書きました。
コーポラなんですから、全てにハッキリとした意志を持つべきでした。
こだわらないなら、どうこだわらないのかを詰めるべきでした。
設計では、どうしても自分の気になる設備にばかり、エネルギーと時間とお金をかけてしまいがちです。
全てに意識を向けるのは難しいので、細かいところは設計士にまかせても良いと思います。
ですが、キッチンなんて大きくて、しかも世間的には最も関心の高い設備なわけですから、こういうハイライトな設備に手を掛けないなら、どのように手を掛けないのかもっと詰めておけば良かったと後悔しています。
こだわるなら死にものぐるいでこだわる、と同じように、こだわらないなら死にものぐるいでこだわらない。
こだわる箇所と同じように時間とエネルギーをかけてこそ、初めてこだわらなかったと言える設備に仕上がるのだと思います。
(つまりはこだわらない/捨てるという強いこだわり、結局はこだわるんですよ)
しかも、手を掛けなかったり省略した設備って、思い切りバッサリやって上手にまとめれば空間のキーになるくらい個性を発揮してくれると思います。
コーポラで言われる(新築される場合も同様ですが)自分の生活にあわせて空間やら設備をカスタマイズすることは、足し算だけではなく引き算もあるのだということでしょうか。
この引き算をコントロールしてカスタマイズすると、コストを抑えつつ目を見張るような空間ができるように感じます。
ウチは、寝室を引き算して書斎×DJブース×レコード棚と一体化してガラス張りの階段から見下ろせたり、浴室を引き算してサニタリー空間の真ん中に浴槽を設置してガラス張りの階段から見下ろせたり、引き算が個性をもたらしている箇所はあるんですが、キッチンは完全に失敗しました。
「システムキッチンでいいや!」と放って置いた結果、こだわらなかった割には費用が高く付きましたし、かといって格好いいと言われるとそうではない。
価格を抑える方向での造作キッチンを考えれば良かったと後悔しています。
空間の一部に溶け込ませるために真っ白にしたのですが、微妙にアイボリーでして、壁の純白のAEP塗装と必ずしも一致していませんし。
造作だったら当然、純白が選べただろうと思います。
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そんな中途半端なウチのキッチンですが、キッチン前面には収納もなければ、スツールを置いてオーバーカウンターとして使うこともなく、何となく余白として持て余していました。
キッチンのカッコ良さアップのために、そこに鏡を入れてみようと思い立ちまして、半年メンテにあわせて発注をしました。
先日、記事にした3箇所の壁紙工事とあわせて作業が入りました。
こんな感じに変わりました。
タイルの床がずっと連なるような効果で、見栄えは相当にあがりました。
鏡を付けただけですが、それなりにシステムっぽさが薄れました。
やってみてどうなるか不安でしたが、これは成功でした。
逆に結構、主張が強くなりました。
前にオブジェでも置くなりして、多少和らげる必要があるくらいです。
できたら外国語の文字をペンキで書きたいと思っています。
こんな感じで。
でもちょっと難しくて悩んでいます。
外国語・・・分からないし。
こうゆうのって、かなりセンスが必要だと思います。