壁紙の追加工事① 壁紙選び
ブログを始めて1年経過しましたという記事で書きましたが、インテリア熱も未だ冷めやらず、自分流にカスタマイズしたコーポラで自分らしいライフスタイルを模索することをそっちのけで、空間作りを続けている次第です。
コーポラに入居して出来上がりに満足しているところがある一方で、納得いかないところもあって、ちょっとリベンジしたいといいますか、まだ手を尽くしたいという気持ちがくすぶっているということもあってチャレンジを続けています。
既にコーポラは建ってしまい住んでいたとしても、まだまだ手当は可能です。
置き型照明で夜の空間の雰囲気をガラっと変えたりとか、塗装・壁紙・額などによるウォールデコレーションとか、設計のタイミングより実際に空間が出来上がっている今だからこそ、素人の施主でも失敗することなく思いを形にすることが出来る部分があると思います。
半年メンテについてという記事で書きましたとおり、私は新しく壁紙を貼ることにチャレンジしました。
基本的に我がコーポラの壁は、一部にコンクリ打ちっ放し、部屋を仕切る大きなガラスやそれを支えるスティールの柱、壁一面の造作家具2つ(レコード棚、サニタリーの洗面台&収納)があるものの、半分以上はインフィル標準仕様のAEP白塗装です。
そこが味気ないので手当をしようと。
塗装して色を入れたり、左官材などでテクスチャーを入れたりとかあると思いますが、私はグラフィック的なモノが好きなので、お洒落な壁紙にしようと思いました。
そして昨日、無事に貼り終えました。
それはまた後日の記事とします。
本日は壁紙選びに結構時間を掛けましたので、その中で見つけた魅力的な壁紙達をご紹介します。
私自身の目的に沿って調べる中で出会った壁紙なので偏っていると思いますし、世の中の素敵な壁紙達を全く網羅できていないと思います。
ですが、ちょっと調べただけでこれだけ面白いモノが出てくるということから奥が深い世界ということも言えると思います。
ダサさの代名詞とも言えるビニールクロスだけが壁紙じゃない!
20年くらい貼ったままでベロンベロンになって放置されているクロスを実家や田舎の親戚の家などで見かけますが、壁紙ってそういうもんじゃないんです。
単に壁一面に紙(布)を貼るだけで空間の雰囲気を一気に高めることができる主役級の建材です。
しかも、主役になれるくせに幾らでも張り替えができるフレキシビリティを持ち合わせている。
空間に対して支配的な力を持つ割に、海外取り寄せの高級クロスでも一本1~2万円しかしないというコストパフォーマンスの高さ。
主役級のパンチ力、柔軟性、コストパフォーマンス・・・・「照明」もこういった要素を兼ね備えていますが、要はキラーアイテム。
お洒落な空間を賢く作るなら、こんなオイシイ建材を捨て置いてはいけないと個人的に思います。
とりあえず他の建材に比べれば安くて貼り替え可能なんですから、その利点を最大限に活用してですね、数年に1度とは言いいませんがどんどん楽しんで張り替えを楽しむと。
20年もグダグダになるまで貼り続けるなんてナンセンス。
ということで、コーポラに入居して半年もしない内に「とりあえずやろう!」と壁紙を入れること決めて、製品探しをはじめました。
我がコーポラに壁紙を貼ろうと場所を考えてみると、まず空間全体というより一部にアクセントをつけるようなそう言うニッチな場所に貼りたいと思いました。
アクセントウォール作りですね。
グラフィックの強い壁紙が好きで、そういうのを選びたいということもあったので、必然的にアクセント的な位置づけになります。
また、あくまで空間の一部に貼るので、パンチの効いた壁紙を入れても周囲の空間が許容してくれます。
そういう「まず失敗しないだろう」という手堅さから、そのような発想になったとも言えます。
それからグラフィック的な壁紙を探す中で強く感じたことなのですが、オブジェに打ってつけの柄が結構あります。
以前からアートなオブジェというカテゴリーで記事にしていますが、アートな写真を額装してウォールデコレーションをやりたいと考えています。
写真の変わりにアクセントウォールに使うような壁紙は額装すればそのままオブジェにもなります。
しかも、壁紙は1本1~2万円とかですから、ポスターよりも場合によっては安いのです。(壁に貼らず額装しかしないなら1本のうち相当な割合が使われずに残りますが)
これは結構おいしいなと思っています。
また、我がコーポラで壁紙が貼れるような大きな余白になっているのが、玄関から階段までのちょっとした通路空間です。
ここはアクセントではなく、空間全体をコーディネートするイメージで、主にストライプ系/ボーダー系を探しました。
アクセントとストライプ/ボーダー、これが壁紙探しの対象です。
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まず最初にビビっときたのはトミタの扱うBORASTAETER(スウェーデン)のECO STUDIOシリーズの「レコード棚」柄です。
DJブースについてという記事に書きましたとおり、DJを趣味にしてレコードも5,000枚以上もってまして、DIESELのターンテーブルクッションに飛びついたように、こういうDJネタはストライクです。
同じトミタの扱うBORASTAETERのECO FEELINGシリーズのスパイディーにもやられました。
起毛したドットで立体的に蜘蛛巣を表現しているのですが、突き抜けた感じがイイです。
ただ、日本地域で防火とホルムアルデヒドの認定(?)を取得していないそうで、基本的に壁紙はダメだそうです。
トミタの話ではそれなりの需要がある製品じゃないと認定を取らないらしいので、尖った壁紙はすべからく使えないそうです。
使えないといっても、輸入元の本国に問い合わせれば認定が下りる製品かどうか大体のことは分かるそうなので、大丈夫だろうという確認を取った上で、施工業者にネジ込んで貼ってもらうという限りなく黒に近いグレーな解決方法も可能です。
流石にこの商品はサンプル帳で触る限り防火は絶対にダメなので、額装してオブジェにするとか部屋を仕切る衝立に貼るとかそういう利用に限定されます。
BORASTAETERでは、探しているイメージとは違うのですが、ECO PHOTOのシリーズもおもしろかったです。
ネイチャー系の大きな写真の壁紙です。
それから、トミタの扱うARTEは格好良いのが多いです。
サイトもお洒落。
METAL XとかMETAL X GLASS、BOHEMIANとかは惚れました。
特にMETAL X GLASSのボーダーが素敵!
METALというだけあって金属繊維が入っていて、ちゃんと錆びて経年変化するので雰囲気がアップしていきます。
ただ、サンプル帳で実物を見ると、サイトの写真よりも「ソース顔」といいますか「濃い」んです。
住宅ではなく完全に店舗仕様。
しかも認定は取っていないらしく、基本的には住宅はダメ。(やるとしたら施工会社にネジ込む!)
一体何のために品揃えを用意しているのかサッパリ分かりません。
トミタは東京駅の近くにあるショールームに2回、サンプル帳の10日貸し出しを3回(合計10冊程度)、コーディネーターの現場確認(家に来てもらってサンプル合わせをしました)など利用しましたが、とてもユーザーフレンドリーでして、安心してやり取りができましたのでオススメです。
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次はファッションフォトグラファーの撮り下ろした写真を万華鏡のように反復させたRachel de Joodeの壁紙です。
カタログはこちら↓ かなりの種類があります。
MATHEMAGIC
HORSDOEUVRES
THE NOIR COLLECTION
私は、記事DIESELのホームコレクションでご紹介したデザインルーム702のSHOPコーナーで商品として掲載されているの見て知りました。
現在はサイト改装中で商品は見れませんが、メールやTELで発注は可能だと思います。
私はリアルショップに伺ってサンプルを拝見させてもらいました。
この突き抜けた感じには衝撃を受けましたね。
こういうのを品揃えをデザイン事務所が用意しているのが凄い!と敬服しました。
壁紙の柄は結構細かくて目がチカチカするかもしれませんが、逆に小さいからこそちょっとした場所でもアクセント的に貼れるとも思います。
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以前の記事カーテンなどの生地についてで紹介しましたマナトレーディングも壁紙の取扱をしていまして、ELITISのLIPSTICKにやられました。
如何にもって感じのフランス臭が漂いますが、逆にベタベタ過ぎて心を奪われてしまいました。
これは額装しても様になります。
個人的には、フランスど真ん中な淡いブルーと赤リップの組み合わせより、グリーンに惹かれます。
リビング・ダイニングのインテリアの差し色を黄色~黄緑色にしようと考えていたので、これは使えます。
ELITISは他にも個性的なグラフィックの壁紙があります。
レースカーテンに木陰が写る壁紙なんてナイスアイデアって感じで、壁紙なのに錯覚して日差しを感じるほどです。
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tacominさんがブログで紹介されていたDeborah Bownessの壁紙も最高に格好いいです。
PHOTOベースの絵柄がリアルにグラフィックしていて雰囲気あります。
我がコーポラに貼るとしたら、玄関から階段までのちょっとした通路の左右に下のような図柄を並べたいです。
そこにフックをつけてリアルなコートやカバンをかける・・・・そういうアプローチを作りたいです。
ちょっとくすんだ感じの色調なので、ツルピカな感じの我がコーポラに合わないかも知れませんが。
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フォルナゼッティの壁紙も捨て置けません。
個人的には本棚のトロンプイユシリーズが気に入りました。
写真がないのですが、ブルーっぽいのがもう1種類あります。
パープル×ゴールドがベストだと思いますが、我がコーポラはモノトーンが基調なのでシルバーでしょうか。
アップの画像はこちら。
フォルナゼッティの壁紙はインパクトがありますから、アクセントウォールで使われているのをよく見かけます。
本棚をモチーフにした壁紙は幾つかあります。
例えばあのシャネルの壁紙。
海外の家具を扱うシャネル店舗で使われているようです。
シャネルの家具は今秋から国内販売されるので、試しにシャネルジャポンにTELしてみると、本棚の壁紙も初っ端から取り扱うとのこと。
う~ん見てみたい。
ただ、フォルナゼッティほどだまし絵的ではないので、おもしろさは劣るように思います。
また、先にご紹介したDeborah Bownessの壁紙でも本棚があります。
こっちは絵ではなく写真ですね。
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次回以降は、実際の壁紙工事を1箇所づつ計3箇所、記事にしたいと思います。
今回紹介した壁紙の中で、どれを採用したか・・・・お楽しみに。