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AXISギャラリー「写真家による作品のチャリティー販売」について

5月14日土曜日に標記販売会にいってきました。

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イベントの詳しい情報は下記をご参照ください。

AXIS

YAHOO記事

東日本大震災復興支援という名目ですが、支援するなら直接募金をすれば良いわけで、私も含めて購入者は、不謹慎かもしれませんが「大御所の作家の写真が安く手に入る」という下心というと語弊があるかもしれませんが、これは大きなチャンスだと愚息が荒かったと思います。

私は、アートなオブジェというカテゴリーと書き綴っているように、インテリアとしてのアートフォトを求めて行って参りました。

インテリアとして空間や生活の質が上昇するような雰囲気、感情、色、形・・・なんでも良いんですが、プラスとなる要素をもたらしてくれるものを見つけるべく、いざ参戦。

AM11:00のイベント開始に合わせてAM10:40頃に会場に到着。

凄い待ち人数だろうと覚悟していたのですが、ビルがとても静かなのでひょっとして楽勝か?という甘い期待がよぎりました。

しかし・・・・・甘かった。

入口に着くと凄い行列で、最後尾はビルの非常階段を3F下まで降った所でした。

100人は超えていたと思います。

あちゃーと思いながらも、いざ開場してみるとすんなり中に入れました。

作品購入は速い者順なので、掲示してある作品を指さして係員に申告すると名前を書いた付箋が作品に貼られて、その時点で他の方は購入できません。

暫くすると壁からはがされて購入者がレジに持っていってしまうので、後からどういう作品があったのか分からなくなります。

私は素早く会場を一巡しまして、既に押さえられている作品も多々ありましたが、まだ壁に掛けられたままだったので、全ての作品を確認できました。

人気のある瀧本幹也さんや藤井保さんあたりは速攻押さえられていましたね。

ジャンケンで購入者を決めている作品もありました。

30分ほど会場にいましたが、その時点で1/3~1/2くらいは押さえられているか、既に購入されている状態でした。

会期は2日間ですが、初日の午後には完売するんじゃないのかという勢いでした。

補充しないそうなので、2日目はやったのかどうか・・・。

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で、肝心の自分のアートフォト探しですが・・・・結局、パスしました。

まず、目当てがあって行ったわけではないので、その時点で意欲が少し足りないんですよね。

徹夜組もいたようですし、私より前に並んだ人達もやる気マンマンって感じでした。

会場はちょっと異様な熱気に包まれていまして、それにお目当てのない私は更に引いてしまった。

人気の集中した作家の作品は、何でもいいからその人の作品が欲しいという盲目的な傾向を感じました。

作品には良し悪しがあって、安価なチャリティーでは質を落とす作家がいてもおかしくないわけですから、そういう時こそ審美眼を光らせないという気がするのですが。

要は所有欲という根拠ですね。

その作家の作品を持ちたいという気持ちは、アートフォト購入に際してはとても健全だと思います。

でも、私も所有欲もありますが、どちらかというとインテリアの観点が勝ってまして、冒頭にも書きましたが、我がコーポラの空間や生活の質が上昇するような雰囲気、感情、色、形・・・なんでも良いんですが、プラスとなる要素をもたらしてくれるか否かで選びたいと考えています。

そうすると、作家が誰それとかは関係なくなってきて、単に作品がどうかということになってくるのですが、会場に渦巻く熱気、早く決めないと無くなってしまう焦燥感、早く決めろを煽られているような居心地の悪さ、そういった状況で作品を吟味するなんて無理なわけです。

これだけ有名で、これだけ安いのだから、黙って買え!というイベントだったと私も少なからず感じました。(笑)

殺到した来場者がそういうイベントにしたとも言えますし、殺到することを事前に想定しないわけないですから、もともと企画そのものも「黙って買え」だったのだと思います。

それを非難するつもりは毛頭ありません。

バーゲンセールって元々そうですし、煽って買わせて返品も受け付けないってぐらい強引なのが常ですから。

安かろうが有名だろうが、私は間違いを起こしたくないと強く思っていました。(購入してもホコリをかぶって部屋の片隅に置いてあるなんてことは避けたい)

あの場で購入に踏み切ることは、自ら間違いを起こすようなものですね。

会場が熱気に包まれる中、自分の気持ちはドンドン引いていき、作品を一通り見て回る中でこれだ!と雷に打たれた作品もなかったので、早々に購入しないと決めました。

一応、気になった作品は二つありまして、いずれも視覚的デザインの強い写真(1つは空港のカラフルな椅子をスナップしたもの、もう1つは空からミニチュアのような車の列を俯瞰したもの)だったのですが、誰が買うだろうか観察していると暫くして2つ共に付箋が貼られました。

名前を読むと両方とも同じ方でした!

何となくその人とつながった気がして、壁の写真を剥がすまで待ってですね、どんな人かマジマジと見てしまいました。(笑)

その方を含めて購入している方々は皆さん満足されていたと思いますので、ハッピーな良いイベントだったと思います。

単に私の幸せは他の人と違った(笑)・・・・それだけですね。

私のインテリアという観点で言うと、販売会場のAXISビルに入っているLIVING MOTIFのB1Fで扱っているドイツのギャラリーの大判写真の方が良いですね。

建物の建築的な部分をクローズアップした写真だったりするのですが、インテリア的にはそっちの方が格好いいなあと素直に思いました。

建築モノって格好いいですよね

杉本博司氏の建築シリーズなど、特にグッゲンハイムが好きなんですが、良いですよね。

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