質感の悪い名作家具たち

先日、ダイニングチェアについてという記事で紹介したとおり、ウチのダイニングチェアはパントンのコーンチェア黒4脚です。

結構な値段しました。

値段からすると最上級の部類に入ります。

ですが、最上級にしては激しく見劣りする部分があります。

それは質感と色です。

使われている生地は、ゴワゴワしていて心地良いものではありませんし、毛玉ができてホコリも巻き込みます。

色も赤とか黒とか水色(受注生産)とか・・・・ウチの2歳になる息子が持っているクレヨンと同じ配色です。

最上級の値段で、幼児と同じ色彩感覚の色バリエーションしか揃えていないってどう思います?

同じお金を払って買えるイタリアの椅子なら、生地にしろ、色にしろ、とびっきりのモノが選べるはずです。

でもコーンチェアはまるで安っぽいカーペットのようなのです。

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私はどうしてもコーンチェアの造形が欲しかったのと、黒を候補に考えていたため、質感の安っぽさが比較的目立たず、ダサイ色使いも気にしなくてよいので、まあ何とか購入に踏み切りましたが、結構なストレスを感じました。

10万円を超える椅子は、値段にこそストレスを感じることがあっても、断じて商品の質感とかにストレスを感じさせてはいけない!と強く思います。

高級品なりの高級感はせめて用意して欲しい。

この不満を購入する際にhhstyle.com青山店で店員さんにぶつけたところ、ライセンス商品ゆえ作家のオリジナル仕様を尊重しなければならないことが多く、そうそうアップデートできない、とのことでした。

要は「何でも当時のまま」ということです。

こういう傾向はミッドセンチュリー系の名作家具全般に言えるそうです。

これを聞いたときにビックリしました。

時代を超えてなおフレッシュであることが名作たる所以であり、その核心のデザインなり仕様を尊重して守ることは必要だと思うのですが、核心ではない部分までひっくるめて全てプロテクトすることは硬直性をもたらすだけで、時にはその名作家具が時代を超えるに際して足かせになると思うのです。

名作たる核心の部分は易々と時代を超えるのでしょうが、コーンチェアで言う所の核心じゃない部分、つまり生地とか色とかは時代を超えられないわけですから、そこは無理やり時代を超えて持ち出さずに、時代に合わせて捨ててアップデートさせるべき。

数十年も昔のファブリックに対する感覚なんて通用するわけがない、現代に持ってくるなと言いたいです。

なんでも当時のままというのは、名作たる核心が分からない人のやることで、そういう人はライセンサーにもライセンシーにもなるべきじゃない気がします。

ミッドセンチュリー全般に言える、というのも妙に納得できます。

ミッドセンチュリーって失われた過去を懐かしむところがありますからね。

懐古趣味って余計なものまで現代に持ってきてしまいますから。

イームズのチェアの色バリエーションも、(昔より変わっているのかもしれませんが)パステルだったり幼児用クレヨンに揃っている色ばっかりだったりとどこか垢抜けないセンスに、ミッドセンチュリーから抜け出せない懐古趣味を感じていました。

ところが、新作の色を拝見してビックリ。

見事にミッドセンチュリーを抜け出して、ウルトラモダンな色彩を出してきました。

JAVA

SPARROW

GREY STONE

いずれの色も、今の感覚で言って品があって、素直に格好いい。

名作を名作として時代を超えさせるには、こういう本質を残して余分を除き、アップデートな化粧を施すことが必要だと思います。

我がコーンチェアは・・・・何とかして欲しい(怒怒怒)
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