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光を絞る-電球の交換~照明計画~


「光を絞る」とはどういうことか、2つ前のコメントへのお返事という記事で書きました。

極めて簡単な実践例を今日は記事にしたいと思います。

コーポラクラスの広さの住宅であれば、大抵の場合、照明器具1つ1つの光は重複してくると思います。

既に出来上がった住宅では、わざわざ器具を移動することはできませんから、それを絞るためには電球のワット数を1~2規格ほど落とすことになります。

また、例え光を予め絞って設計したとしても、既製品である照明器具は、そもそも不特定多数の利用を前提に最大公約数的に機能を備えてますから、大抵の場合、生活動線に必要な明るさをもたらすという目的に対して「明るすぎ」、そして光が収まる空間に対して「広すぎる」のだと私は思います。

普通の分譲マンションや住宅であれば、兎にも角にも「明るい」という価値観で結構ですが、コーポラであればカスタマイズする住宅なんでるから、敷設する光についても、既製品の一方的押し売りな明かりをそのまま持ち込むべきではないと考えます。

だれもが不満に思わない最大公約数的な明かりから抜け出して、自分なりの最小公倍数的な明かりを産み出すためにワット数を落として絞る、そういうイメージです。

非常に感覚的な話で恐縮ですが、コーポラ以前に住んでいた賃貸住宅でワット数を落としたところ、全体的に落ち着いた感じになり、空間の広さに対して光の収まり具合が良くなったと感じました。

具体的に写真例などがないと伝わらないかと思いますが、グッと雰囲気が良くなる感じがします。

また、必要であればシルバーボールランプにするのも良いと思います。

電球の上半球に光を遮るシルバーのコーティングがしてある器具です。

光を絞る-電球の交換~照明計画~_d0162989_22314575.jpg


この電球に変えるだけで、間接照明になります。

これはグレアが発生する(目に直射光が入ってまぶしい)器具につけると有効です。

ウチにFLOSのARCOがあるのですが、直射光がよく顔にかかってしまい眩しさを覚えます。

これは器具自体の設計が古いのでしょうね。

これを防止するためにシルバーボールランプに交換して使っています。

効果は絶大で、グレアはなくなるは、間接光になったので光自体も暴れる感じがなくなり、しっとり馴染むようになりました。

光を絞る-電球の交換~照明計画~_d0162989_2232275.jpg


間接光になる分、上部の熱を通す通気穴から天井方向に抜ける光は多くなります。

また、以前にヤマギワの閉店セールという記事でご紹介したWANという照明器具はもともとシルバーボールランプです。

これも良い感じです。

光を絞る-電球の交換~照明計画~_d0162989_223306.jpg


今日の記事に興味が沸きましたら、是非お試しください。
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