壁紙の追加工事④ 階段
壁紙追加工事の3箇所目です。
2F(入口階)-3F(リビング・ダイニング)の階段壁にも壁紙を入れました。
壁紙を貼る前です。
(2階から見上げて。壁紙には関係ありませんが、右のスポットは人にあたることがあるので、外国製の格好いいブラケットを探して変更するつもりです。)
(3階のリビングダイニングから。小さな子供がいるのでネットを貼ってベビーガードをつけています。ネットは嫌われ者ですが、あくまで子供が小さい一時だけ必要なので割り切って付けています。逆に一時しか手当が必要ないのに細かい目の柵を造作したりして恒久的な設備を付けてしまう方がナンセンスだと考えました。だらしなく取り付けられたネットはみっともないので、手の皮をベロンベロンに剝きながらギチギチに縛り上げました。)
一部に本棚のある台形の壁です。
階段の壁紙と言うよりはリビングダイニングの壁紙です。
リビングダイニングの空間は、2枚目の写真のとおり手すりや階段の縁で一旦意識が止まるので、何となくですが壁紙を貼る壁のある階段スペースとは軽くゾーニングされています。
意識は手前で止まりますが、実際に視線は突き当たりの階段壁まで抜けていますので、そこにリビングダイニングの雰囲気に合う壁紙を貼れば、そこまで含めてリビングダイニングと認識をあらたに出来ると考えました。
わずか80センチほど奥行きが増えるだけですが、限られたスペースなので重要です。
壁紙選びも、階段の壁紙ではなくリビングダイニングの壁紙ということを強く意識して探しました。
リビングダイニングは住宅のハイライトですから、それに相応しい壁紙ということで力が入りました。
探すにあたってですが、好きなモノを追い求めるとあれもこれもで決まらないので、方向性を設けようと思いまして、階段の壁を離れてじっくり見まして読み解きました。
上記2枚目の写真でも分かりますが、壁の右下にちょっとした本棚があり、左上に向かって見ていきますと、壁紙を貼る壁紙があって、3Fから屋上に向かう階段がきて、その階段には一面の本棚が来る・・・・。
で、フッとピエロ・フォルナゼッティ((PIERO FORNASETTI、フォルナセッティ)の本棚柄の壁紙が頭に浮かびました。
視線の中で、フェイク本棚(壁紙)と小さなリアル本棚の対比が生まれて、少し視線を引いてみると、階段を挟んだ反対にある大きなリアル本棚との対比も生まれる・・・・こ、これだ!
寝室のレコード棚柄と同じようにシュール臭が漂いました。
やはりインテリアは遊び心いっぱいにひねくれないと。
もともとフォルナゼッティは好きということもありまして、あっという間に決まりました。
色は4色ありますが、空間に合うモノトーン(グレー)を選択。
日本ではTECIDOが扱っています。
出向してサンプルを貰いましたが、こんなで分かるか!というくらいの切れ端しかくれませんでした。
今回の工事した壁紙の中では断トツに高い値段なんですが・・・・完全に客をバカにしてます。
トミタやマナトレーディングのツメを煎じて飲ませたい。
素人の施主としては、輸入元が使いモノにならないと途端にハードルがあがりますね。
たまたま出かけた渋谷のOPENING CEREMONYの2Fにあるレディースのシューズコーナーの棚のバックに、フォルナの本棚柄のグレーが貼ってあるのを見付けまして、何度か通って見え方とかボリューム感を検証したりしました。
レディースの階なので不審者に思われたかもしれませんが。
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先日、寝室と玄関通路とあわせて工事が完了しました。
階段で、しかも台形の壁なので、やりにくそうでしたね。
そして遂に完了。
3箇所やった工事の中で一番圧巻でした。
柄が強烈なのと、夜はERCOのウォールウォッシャーが照らしますので、意識が手前の手すりや階段の縁で止まることがなくなり、多少ですが空間が広くなった気がします。
心配だったリアルとフェイクの対比はそれなりです。
右下の台形の中で1つ対比があって、階段を挟んで2つ目の対比という感じです。
遊び心レベルの発想なので、これぐれいで十分だと感じています。
左の上の本棚はまだ整理が済んでないのですが、カラフルなアルバムは全て白に揃えたり、雑誌類も高さや大きさをもっと揃えたり、フォルナのクッションの配置などもキチンとやらなければと思ってます。
そうすることで、もう少し対比感はでるかなと思います。
本棚の縁に合わせて壁紙を貼るようにしてもらったのですが、本棚の白い縁をグレーに塗り直すか悩んでいます。
パッと見では馴染んでますので、そこまでキッチリやらないでも良いのではという気はしています。