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本「SONYA'S SHOPPING MANUAL 1-301」について

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既に数多のブログで語り尽くされている本(マニュアル)ですが、ご紹介させていただきます。

有名スタイリストによる好きなモノ紹介というような内容でして、ファッションに始まりインテリア雑貨や家電にまで及ぶ雑多な内容となっており、すべての人におススメというわけではないのですが、響く方にはおもしろがっていただけるかと思います。

本についての詳しい説明はAMAZONの評価などをご参照ください。

ハッキリ言いまして私の好きなテイストと全然異なりますので、300も紹介されている中で琴線に触れたり納得できるのは1/10もありません。

守備範囲が異なりすぎてジャッジすらできない商品(あるいはどうでも良い商品)だったりもします。

でも、わざわざ購入したんですよね、しかもSONYA氏のお店ARTS&SCIENCEまでいって限定エディションを。

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(1 to101、102 to 201、202 to 301という3つの本を1つにまとめたバージョン)

紹介されているモノが欲しい云々ではなく、自分の趣向と異なるとしてもプロの審美眼というものに触れてみたいという気持ちがあって購入しました。

そういった点では筋がビシっと通ったモノ選びをされていて、大変楽しめます。

一般庶民の金銭感覚では手がでない商品は多いのですが・・・・時代を引っ張るプロのスタイリストであれば、それくらい尖っていないと駄目だと思います。

一応、10商品に1つぐらいは趣味がかぶるモノがあります。

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カルペディウムのブーツは、アナコンダ黒革のうしろレースアップとパイソン白革のうしろジップアップを持っています。

自分の全盛期の頃に買いまして、今も勝負所で出動します。

ちなみに全盛期とは、ボーナスを含めた年間収支がマイナスの状況で洋服を買い漁っていた頃です。

全盛期というか若気の至りと言いますか、あの頃、ブラックリスト寸前までいってましたので、下手をしたら住宅ローン審査アウトでコーポラに住めなかったかもしれません。

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これはメジャーですがルブタンの靴。

私がセレクトして妻に買わせます。

プレゼントじゃないの?と突っ込むアナタは甘い!

身銭を削って買い物をしないとお洒落は自分のものになりません。

妻は家造りに興味がないのと同じぐらいファッションの興味がありませんので、これくらいスパルタでやらないと駄目です。

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個人的にやっぱりプロだな~プロはアンテナを張って見ているんだな~と共感したのは、コムデギャルソンとエシェンがコラボしたシューズでしょうか。

これは可愛いですよ、カルペのブーツ、DIOR HOMMEのゴールドブーツと並んで我が家の3大「靴家宝」です。

青山のギャルソンでゴールドのレザーバレーシューズ(デカリボン付き)のタイプを見かけたとき、妻を呼び出して「これを買え!」と半ば脅迫して買わせました。

もちろんプレゼンなどしたら本人のお洒落の為にならないですから、私は一切の費用を出しませんでした。

現在、靴が壊れないように体重の増えた妻には履かせないにしていまして、リビングダイニングにショーケースを置いて飾りたいと考えています。

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バルセロナチェアについてはソファ探しの記事の中で「座りにくい」と書きましたが、チェアを選ばずにカウチを選んでいるのは流石と思いました。

カウチは確かに極上ですし、空間にリラックス感がでますし、上級者アイテムですよね。

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すいません、記事にボリュームを出すために小話を踏まえて、10のうち1つぐらいはということで書きましたが、ほとんど分からない/共感しない商品であることに変わりがありません。

なんですが、転機になることがありました。

久しぶりに見返してみて、先日購入をして記事にしたAstier de Villatteが掲載されていることに気がつきました。

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陶器って全く興味がなかったんですが、購入してみて悪くない・・・いやむしろ良いものだな~と思い出していまして、自分にしてみれば見知った世界の外へ一歩飛び出した経験であり、しかも良い結果となった成功体験なわけで、何度となく自分の中で反芻している状況です。

そこへこの本でも紹介されているという事実が、更に自分を肯定して後押しをしてくれる・・・・この作用というか効果はとても良いなぁと感じまして、琴線に触れない商品の紹介が未だに多いのですが、あらためて購入しておいて良かったと思いました。

他にも、まだ数は少ないのですがチラホラ「あっこれも紹介されていたか」というのがあるのですよね、シンプレックスのケトルとか。

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この本をなぞって買い物することはタダのミーハーなのでしません。

自分が新しい方向に踏み出して何かしらセンスを勝ち得たときに、例えば未開拓の感覚に踏み込んで商品を購入した時に、その商品を当たり前のように紹介している本があったら、何となくですが新しいことに踏み出しことを肯定してくれた気持ちになって、更に次に踏み出すモチベーションが湧きます。

この本はそれなりのプロが選んでらっしゃるわけですから、こちらが突き詰めて進んだ先が同じ結果に行き当たる可能性は大いに考えられます。

最初に書きましたとおり、プロの審美眼に触れる楽しみに加えて、自分の守備範囲を拡張したときに生じる新たなつながりを見いだす喜び・・・・このために1冊くらい趣味の傾向が異なるけどセンスの確かな本を持っておいて損はないし、実際に本書を購入して良かったと感じています。

今後もインテリアを探求していく中で折々に支えてくれるだろうと期待しているというところから、この本を紹介したいと思った次第です。
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